矯正歯科

Q1 どうして矯正治療が必要なのでしょうか?
悪い歯ならびを総称して不正咬合といい、そのままにしておくと心身に以下のような大きな影響を与えます。

〈虫歯や歯周病になりやすい〉
乱ぐい歯や八重歯のような歯の重なり、歯と歯の間の不均等な隙間、かみ合わない歯がある状態だと食物が詰まりやすくなります。そのため歯ブラシが難しく口腔内を清潔に保てなくなり、虫歯や歯周病になってしまいます。

〈胃腸などの消化器に負担がかかりやすい〉
良いかみ合わせは咀しゃく能力を高め、胃腸での消化吸収を助けます。胃腸の負担を減らすということは、全身の健康、若さを保つことにも大きな影響を与えます。

〈発音にも影響が…〉
構音機構に大きく影響して、正しい発音がしにくくなります。特に電話での会話や外国語を話す時に相手に伝わりにくくなります。

〈あごの骨の成長を妨げる〉
成長期における好ましくない咬み合わせは、あごの発育や顔の成長に影響を与えて上下のあごの関係が悪くなったり、左右非対称となったりといった不調和をもたらします。

〈顎関節症になりやすい〉
顎関節症の原因の一つが咬み合せです。悪い咬み合わせは上あご下あごをつなぐ顎関節に負担となり顎関節症になりやすくします。

〈心理的な影響を与える〉
悪い歯ならびを気にして生活をしていると、人前で歯を見せて笑うことができず、消極的になる傾向があります。また生活習慣ストレスの1つでもあります。

〈姿勢が悪くなりやすい〉
咀しゃく筋(かむ筋肉)の発達に影響を与え筋力のバランスが崩れます。また上下の顎の位置が悪いと気道を圧迫するため呼吸しずらくなり姿勢も悪くなりやすい。

〈その他〉
突出した歯は欠けたり割れやすく、外傷をうけやすい。将来、被せ物や入れ歯を入れる時にきちんと安定したものが入りにくいこともあります。
◎矯正治療は、不正咬合を正常咬合にして、口腔内の正常な咀嚼機能・環境を取り戻し健康な身体と心を作るための歯科治療なのです。
そして良い歯並びは笑顔を素敵にします。
◎歯は皆様個人のピュアな財産であり、一生自分の歯で生活できる事ほどしあわせで贅沢なことはありません。

Q2 いつ矯正治療を始めたら良いのでしょうか?
悪い歯ならびといっても色々な種類があり個々の口腔内の様々な状態により異なります。乳歯しか生えてない時期でも治療しなければならない場合もあるので歯ならびが少しでもおかしいと思ったらすぐに相談することをお勧めします。
そのため開始時期は専門の矯正歯科医師の精密検査、診断により決定されます。
検査、診断は治療計画、治療方法を得るためとても重要です。

早期治療のメリット
早い時期に矯正を行うと骨格の成長促進・抑制も期待できるので、顎の整合性が取れ最良の結果を得ることができると言えましょう。

Q3 何歳まで治療できるのでしょうか?
何歳でも矯正治療はできます。当院では70歳くらいまでの方が矯正治療を経験されています。
健康な歯と歯周組織があり、ご本人の努力があれば矯正治療は可能です。

Q4 相談したら矯正治療しなくてはいけないのでしょうか?
矯正治療までの流れとしては

  来院1回目: 初診相談
  歯ならびについての相談や一般的な矯正治療内容を説明します。
  来院2・3回目: 精密検査
  口腔内・顔面写真
  歯・頭部のレントゲン
  歯型
  などの診断に必要な資料を2回に分けて採ります。
  来院4回目: 診断
  精密検査の資料をもとに診断および治療方針、矯正料金の説明をします。
  歯ブラシ指導を行います。
  来院5回目: 矯正治療開始
☆通常来院4回目の診断をしたあとに、矯正治療をするかどうか決めていただきます。

Q5 矯正治療の期間はどの位かかるのでしょうか?
不正の程度、個人差などによりかなり差があります。一応の目安として成人では2〜3年位の治療期間を要する人が多いです。お子様は1期治療と2期治療に分けるので、治療期間は成人より長くなる場合もあります。

◎第1期治療: 乳歯列から12歳くらいまでの永久歯列完成までの段階で、良好な咬み合せが形成されるように誘導する咬合育成の治療です。この時期は旺盛な成長発育があるので比較的単純な装置で歯の位置や顎骨の位置関係の改善を行います。
◎第2期治療: 永久歯列がほぼ完成し、大きな成長発育の時期が過ぎてから厳密に歯を動かして、良い咬み合わせを形成するために固定式のブラケット装置を用いて矯正します。

Q6 矯正治療の通院回数はどのくらいかかるのでしょうか?
治療が始まると月に1、2回の通院をしていただきます。1回の診療時間は30分から1時間の予約枠を取ります。予約日を守ることは、早く治ることにもつながります。決めた通院日に忘れずに、予約時間を守り来院しましょう。

Q7 どんな装置を使って治療するのでしょうか?
個々の状況に応じて最も適したものを選択します。
装置の種類には取り外すタイプ、固定式タイプ、また金属のものセラミックのもの、頭にかぶるタイプ、首につけるタイプなど様々な種類があります。

−自覚が大切です−
矯正装置は少し目立つ装置もあるために、人目を気にして恥ずかしがったり友達にからかわれたりするので嫌だという人もいます。しかし歯ならびを治療しようという考えは、とても素晴らしいことで“自分は歯並びを治すためにこの装置が必要で使っている!!”ということを自覚し、早くよい歯並びになるように努力することが大切です。

Q8 歯みがきは、今まで通りできるのでしょうか?
矯正装置を入れているので、汚れがつきやすく虫歯になりやすい環境です。教わった方法でていねいに歯みがきをしてください。歯みがきによって装置がこわれることはありません。

Q9 矯正治療は痛いのでしょうか?
装置を始めて付けたり調整してから3、4日、歯が浮いたような痛みや違和感があります。個人差がありますが1週間程度でなれてしまいます。

Q10 矯正費用はどのくらい掛かるのでしょうか?
症状の難易度や治療の内容などによって異なります。
初診時に検査をして、その資料をもとに診断を行い、治療開始前に治療方針、費用、その支払い方法などについて詳しい説明が行われます。
費用のお支払いについては一括もしくは分割払いも可能です。

Q11 矯正しながらスポーツはできますか?
特にできないスポーツはありません。ラグビーやボクシングなどコンタクトスポーツの場合、装置の上からできるマウスピースを作成することもあります。

Q12 矯正しながら楽器は吹けますか?
大丈夫です。ただ装置が入ってすぐだと、楽器によっては思った音がでない事もあります。しかし練習してなれれば、ちゃんと吹けるようになります。

Q13 矯正治療が成功するポイントはどこにありますか?
矯正治療はチームワークです!!
矯正治療は患者さん、歯科医師・歯科衛生士がチームとなって行うと考えて下さい。治療成功の役割をパーセントで表すとしたら患者さん50%、矯正装置30%、歯科医師・歯科衛生士20%であり、患者さん自身の協力度は大きく影響します。患者さん自身が“歯並びを良くする!!”という自覚を持ち自己管理をして、アポイントを守り歯科医師の指導を守ることが必要です。もちろん歯ブラシは今まで以上に頑張らなければなりません。
決して楽なことではありませんし矯正治療は長い治療期間を必要とします。患者さん自身の努力が必要です。しかし、得られた良い歯並びと笑顔は、あなたの人生そのものを豊かにしてくれるでしょう。